バラバラに割れた皿も元通り。どんな傷もなかったことにする復元師がいる。長らく表に出てこなかった技。
時価数十億と言われる清朝の花瓶と李朝白磁の修復撮影が許可された。
日曜日の午後からBSNHKで放映された番組ですから、番組を見た方もおられると思います。
特に、修復作業と言う言葉が私の心に響いてきましたので。
実はその昔、大学受験に於いては京都大学で「哲学科」か「考古学科」どちらかを目指していましたから。
その当時は、たぶん自分には考古学が性分に合っているだラうなと漠然と考えていました。
結論から申し上げます。結果は180度といって良い程の方向転換。結果、日本大学の芸術学部。通称、日芸の放送学科ですから人生は面白いモノです。
番組は2時間程度の番組でしたが、微動だにせず食い入るように見入っていました。
特に興味を引くところは親子で修復師を行う進行です。
今回の預かり物は、清朝の花瓶と、白洲次郎の親戚で小林英雄の息子から李朝白磁の2つの修復作業でした。
テレビ番組はよく見る方ですが、歳を重ねれば、重ねるほど民放番組は少なくやはり、NHKのBSが大半を占める様に変わりましたね、多分50代前半頃からではないでしょうか。
学ぶべきはBS放送には多いと思います。
特に今回の様な番組では、職種はまるで違いますがインテリアデザイナーとして人様の住まい全体を模様替えする仕事に従事。
つまり、リノベーションを専門に家のデザインを考え、施工や意匠の管理迄を既に半世紀。
その点では、修復と言う言葉がどこか共通している事もありますね。
つまり、職人ではありませんが個人の個性や技が得意と言うか一人で完結する世界ですからいぇみれば、いい意味での「ネクラ」「オタク」的要素はあります。(笑
そんなところから、ドキュメンタリー構成の番組は必ず見て見たい番組です。
今のデザインと言う仕事は、住まいを対象としていますので、無理する事無く自身の年齢に即したデザインをする事がストレスが無い状態が良いです。
20代から始め、時代と共に自身の世代を対象に仕事のデザインをする事がやはり楽です。
つまり、自身が考えた住まいのテーマが『raku-style』とこれ以上ピッタリなテーマはないと思っています。
無理せず、シンプルに、素材ににこだわり、質感と感性を大事に、楽に暮らせる住まい。
とまあ~ここまでくれば修復師の親子も私も死ぬまで好きなことをしている人生かなと思いました。