今日は面白いお話の小耳に挟まりましたので、音楽と家のお話はまたいつか。
お金よりももっと、大切なことがあることが理解できない人の共通の特徴だと思います。
戦後最大の宰相だったとされる吉田茂が新婚当時の若いペイペイの外交官当時に三菱財閥の社長に会った時に、「お前はどこに住んでいるのか」、と聞かれて、外務省の本当にオンボロの宿舎に住んでいて、それで満足していると答えたら、
「ちょうど、世田谷に俺が使ってない家があるから、それを使え」と言われて、そこに引っ越したそうす。そして一年ほど経ってから、それはどうだと聞かれ、吉田が「分不相応なくらいとても素晴らしい家です」
と答えたら、
「だったら、それお前にあげるよ」って言われて、世田谷の一等地が俺のものになったと、吉田茂の自伝に書いてあります。
お金のことなんか考えないで、我武者羅に働いている吉田茂に舞い込んできた幸運なんでしょう。
これも、『家が持つ不思議な力』です。