私は邦画と言われる映画は、昔からあまり見ようと思う気には何故かしらなれない・・・
それは、単純な話で、会話が会話として成立する基本的な意味です。
現代に於ける若年層は喋る「言葉」が基本をマスターしていないから、喋る言葉が相手
に通じていないと言う事も分らない。
時に最近のテレビに於いては、殆ど「見ない」いと言うか民放は見るに足らないお粗末さ!
特に基本が出来ていない話し方による「お笑い」といわれる文化の根幹であるはずなのに、
毎年、テレビがこの先に目指す道筋が見えない。
そんな年末から正月には映画を見る機会には最適な機会でした。
が、しかしその映画産業に於いても著しく本来の「文化人」という方達は影を潜めて行く傾向
に危惧を感じております。
それは、一重にストーリー性と言われる原作が「漫画」を中心にした「映画化」や「ドラマ
化」、強いては「アニメ化」と多義に渡り表現手法を変えなければ基本形が理解出来ない由縁
かとも思われる!
そもそも、映画に限らずドラマも昔は原作者が所謂「作家」と言われる文章を書くことを、
生業とした創造力のある表現に魅力を感じさせる人達の筈なのにです。
現代に於ける映像化の現案が概ね漫画家の想像力に委ねられていること自体がチト寂しい!
別に漫画家さんを貶している訳ではありませんが、文化を創造る「物書き」というモノを生業
とした専門家(作家)の出番がないのも寂しい限りで成りません。
要するに映画化やドラマ化として「儲かる」か「儲からない」かで判断される資本主義の進む
道に時として寂しさと愚かさを覚えて成りません。
そんな時に年末から正月に掛けて、コロナ禍でテレビで韓国映画も見る機会が増えた。
思っていたいようにどのジャンルも人間に於ける「人の道」に追従できる作品が多いなと感じ
ながら・・・中でも特に心打たれる恋愛作品やコミカル恋愛モノでも「人の道」が基本として
描かれているところに感心しています。ある意味、日本より儒教としての国民性が日本のよう
に希薄ではないのだろう・・・
れっきとした男女の葛藤が表現され、「うん、うん」と誰もが思う感情場面に年齢に関係なく
涙ぐむ場面も素晴しい。
最近見た「1%の奇跡」という映画では、延々と15話の長丁場なストーリには映像、台詞、
音楽、カット割り、背景とどれをとっても嫌み無く質素であるが大事な「人の道」は描かれて
いて、そしてどの回も飽きさせることが無かった。
多分、現代に於いては日本より韓国人の方が「ナショナリズム」面の文化意識が強いのだろ
う。
そんな事を仕事の合間に考えられる時間もとても大切にしていきたい。
物事とは、あらゆる角度から、他のことも教わることがある!
それが心理と言われるものかも知れません・・・
結論から言えば、本来は子に教える大人の責任感の無さに通じる由縁で有ると思う。