Home

Real Dystopia 11『恋愛は契約制?』MAR 18.2025-Nit.Tuesday

「愛の市場化、契約としての恋愛」

 
人間関係の本質は「交換」であり、恋愛も例外ではない。

 
資本主義が進化し、あらゆるものが市場で取引されるようになった現代において、恋愛もまた「契約」としての側面を強めつつある。


 
かつて結婚は「家」と「血縁」を軸にした社会制度の一部だったが、個人の自由が重視される現代では、結婚は経済的合理性や個人的満足度に基づいた「取引」としての意味を持ち始めた。


 
では、恋愛もまた契約によって成立する時代に突入しているのだろうか?
 
「感情のコストと恋愛のROI」
 
恋愛は感情の交換であり、同時に多くのリスクを孕んでいる。

 
時間、労力、経済的負担。これらを投資し、適切なリターンを得られなければ「割に合わない」と感じるのは当然のことだ。

 
特に合理主義が浸透した社会では、恋愛のROI(投資利益率)が問われるようになりつつある。

 
マッチングアプリの発展によって、恋愛市場は完全に「可視化」された。

 
年収、職業、身長、学歴といったデータがタグ付けされ、条件に合う相手を効率的に選択する時代が到来した。

 
それは「運命の出会い」ではなく、アルゴリズムによる最適化プロセスに他ならない。

 
「契約としての恋愛——すでに始まっている現実」

 
事実、近年では**「契約恋愛」**の概念が広まりつつある。これは、一定期間恋愛関係を維持し、合意のもとで終了するものだ。

 
仮に「3年契約」で恋愛関係を結び、その後、双方が契約延長をするか、解消するかを選択するスタイルが一般的になったらどうなるだろう?

 
感情のリスクを最小限に抑え、互いの利益を明確にすることで、恋愛の形態はより安定し、合理的なものになるかもしれない。

 
また、一部の先進国では「結婚契約」に有効期限を設け、期間が終了した際に自動的に契約が解消されるシステムを導入し始めている。

 
これはまさに恋愛の「市場化」を象徴する動きであり、将来的には「恋愛のサブスクリプション化」すら現実になる可能性がある。

 
「恋愛は本能か、それとも戦略か」

 
恋愛における感情は、人間の進化において不可欠な要素だった。

 
しかし、社会構造の変化に伴い、恋愛もまた新たな形へとシフトしている。

 
今後、恋愛はさらに市場原理に組み込まれ、感情のコストを最小化するための「契約モデル」が一般化していくのではないか。

 
「好き」という感情は本能である。

 
しかし、それを維持し続けることが難しくなった現代において、、、

 
恋愛が合理化されるのは必然なのかもしれない。