
「お金は大事だよ!」
「無駄遣いなんてするなよ!」
「節約して貯金するんだよ!」
そんなことを、小さい頃から耳にタコができるくらい聞かされてきた。なのに、何故か大人になってふと思うのだが。
「それって本当に正しいの?」
銀行口座の数字を増やすことに執着していたら、人生の楽しさまで貯金箱に閉じ込めてしまうんじゃないのか。
■節約の美徳 vs. 無駄遣いの快楽
私の知人に、何があっても「節約、節約」と言いながら日々暮らしている人がいる。
彼女は家計簿をつけ、スーパーの特売情報を常にチェックし、1円単位で節約するプロだ。
服は10年以上前に買ったもの、旅行なんて夢のまた夢。
でも彼女は言う。「節約は自己満足よ」と。
一方で、もう一人の知人は「無駄遣いこそが人生の醍醐味」と豪語するタイプ。
彼は衝動買いの天才で、気に入ったものは即決。
ブランド品も旅行も「その瞬間の楽しさ」に投資する。そのせいでしょっちゅう金欠だが、「経験は貯金できないから」と笑っている。
この二人を見ていて気づいたのは、どちらが正しいかなんて言うより、結局はその人の価値観次第だということに・・・。
お金を貯めることが幸せな人もいれば、散財してこそ生きている実感が湧く人もいる。
■ 無駄遣いには”本物”が宿る
思い返せば、私の人生で「買ってよかった」と思うものは、決して「安かったから」ではなく、「その時の気持ちが詰まっていたから」だった。
例えば、20代の頃に無理して買った一張羅のコート。毎月の生活はカツカツだったけど、あのコートを着るたびに「自分は特別な人間なんだ」と思えた。
あるいは、突然の衝動で行った海外旅行も。
帰国後は金欠でカップラーメン生活だったけど、その経験が今の私を作っている気がする。
「無駄遣い」とは、何も意味のない浪費じゃない。それは、その瞬間の気持ちを閉じ込めた、大切な投資なのだ。
■ お金が消えても、思い出は消えない
もちろん、全財産を散財しろとは言わない。
でも、未来のために「今」を犠牲にするのもどうなんだろう。
人生は有限で、明日の保証なんてどこにもない。
「節約しろ!」と言われても、「無駄遣い」の中にこそ、本当の人生の彩りがあるのかもしれない。
だから私は、今日も自分に言い聞かせる。
「買っちゃえ!」(笑)