今日の夕方、偶然にもTBSテレビの番組で安藤忠雄氏を拝見した。
タイトルは
「未来に生きる建築家 安藤忠雄の挑戦 2016」
今年は2月に東京都と大阪でリアルに講演会でお会いしている安藤忠雄さん、相変わらず彼の言葉は合う度に心に沁み入る言魂。
人を惹きつける魅力満載なご様子は些かも変わらないご様子。
私は彼が世界的に有名で著名な建築家と言う事は百も承知しているが~
常々、氏の建築物にはあまり興味がわかない・・・
私も独学の建築インテリアデザイナーの立場から
私的に言えば私にとって色気が感じられ無いと言えるからでしょうか・・・?
まあそんな事はどうでもええことやね!
毎回見るたびに、氏の関西人特有のねちっこさと本音から出る言葉が辛辣でありながら優しく包み込むような言い回しが好きなんやね。
このニュアンスは関西人であれば直ぐにでも分かる筈やけど、
関東人には些か理解に苦しむ方もおられるでしょうかね。
そこで前回に書かせて頂いた時より、今回はもう少し掘り下げた氏の潜在意識下にある魂を客観的に感じ取ることで益々好きになる度合いが深く私の心に刻まれましたね。
以前は一言「おもろいおっちゃん」時には「おもろい大阪のおっちゃん」と世間では一般的に言われてはいますが・・・
安藤氏が生まれ育った時代と環境が反映した稀有な人と言えるのだろう~
戦前と戦後の狭間で生まれた人間特有のチャレンジ精神は誰にでも共通するものが垣間見られる。
と言う私も氏の歳と片手少し兄貴分的な存在。
時代は幾分似通った環境かとも思われ、今の時代とは違いまともな食い物やまともな仕事と言うものが無い時代に育った子供達は遊び方一つ取っても、
今とは比べもんにはならない知恵と勇気と努力を自然に持ち合わせて工夫と言う事をしていた気がする。
昔から言われている言葉に~
「金が無いから知恵がでる」これはいつの時代も名言やね!
そんな環境が育む思考は、
いつも~何でも「やるしかない!」
家柄や学歴が通用する時代ではなく、生き抜こうとするエネルギーが最も大事で世間体を考える余裕も暇もない時代。
氏も同様に生き抜いて知恵と勇気と努力を持ち合わせたに違いない。
安藤氏の経歴はご存知の方も多いと思いますが~
建築学を学べる大学や専門学校すら出ないにも拘らず世界的に著名な日本の大一級の建築家。
今では、世界の安藤忠雄!
しかし、全てが独学!
そして、世界中飛び周り仕事をしているが喋りは全て関西弁!
そんなもんは通訳がいれば問題あらへん~
言葉を勉強する時間が有ったら建築のことを考えな・・・
と言うか言わないかは別として自分のスタイルをいつでもどこでも通す心意気!
ちなみに、ゴルフの神様と言われる青木功も全てしゃべる言葉は日本語のみ!
この精神が今も生き続けている氏は、
歳を重ねても、どこに行っても自分の生まれた故郷を大事に子供時代の魂を忘れずに生きている人と思う。
安藤氏もご存知かと思われますが、生まれた環境で得をしている事は、関西人として生まれた「お笑」の精神に基づく大阪(関西圏)独特な文化。
江戸子には理解し難い文化です。
安藤氏は淡々としながら、常に相手の質問には即答しますが、その能力と笑顔が全ての艱難辛苦を乗り越えた経験が物語ります。
安藤氏の優しさに満ち溢れた顔で独善的とも言え、又飾ることなく誰もが言いたいが言えない言葉をストレートに発するから人の心に刺さるのでしょう~
この言い回しが関西人の真骨頂ですね。
GG は(当時のニックネーム)~
だから安藤忠雄氏が好きなんよ!