そう言えばそうですね!我がアトリエの直ぐそばにも茅ヶ崎市が運営する立派な美術館が小高い丘の上にあります。昨年までは65歳以上の高齢者は無料で見られましたが、コロナ禍で年間のパスポート制に変わり年間で1,000円という具合に変わっていました。でもこの金額で四六時中美術館に行けることは素晴しい環境。地元の特徴として公立中学や高校の作品展なども頻繁に行われており、本日は丁度そのタイミングでした。
今回の展示は市内にある中学校を対象とした作品はあらゆるジャンルにわか水彩画、彫刻、デコラティブオブジェ、スケッチ、アート、小物等々10数種類程度のジャンルだっつたかと、取り分け多いのが絵画(水彩、アクリル、色鉛筆など)の中で見ていると遠近法で書かれた「夢のマイホーム」と言うタイトルで数十点の力作が・・・将来、私と同じようなインテリアデザイナーという職業に就くこともあると想いを馳せながら鑑賞しておりました(笑)
次回の展示は「浜田知明」氏の展示会が12月11日から開催されます。そこは東京にある美術館とは違いローカル色が満載ではないでしょうか。このお方は実は九州の熊本生まれ(1917年)なんとなくなられたのが2018年没ですから100年間に亘り生きておられ銅版画から彫刻に至まで作品を数多数残されていた。
私自身も思うところがありますが、芸術家やデザイナーと言う生業は本当に生計が安定しないと言われている職業で100年継続されていた事にリスペクトです。氏の生活も100歳で「浜田知明100年のまなざし」展を開催された同年に没ですから、本当に死ぬ間際まで製作活動を継続されていたことに「素晴しき人生に乾杯」という言葉をを捧げます。
一つのことを継続するエネルギーが大変なのに因りに死ぬ間際までと書いたところで、、、、私のデザインの師でもある「上野憲男画伯」も最後にお会いしたときには今年の5月。生前の故郷である北海道で8月に盛大な個展が開催される間際とあって作品について色々とお伺いして翌6月に90歳でお亡くなりになった報告を受けた驚きを今でも忘れられません。やはり死ぬ間際までやり通す意思と想いとエネルギーが半端なく大きな方達で有ることは舞違いない人生を生きられた証として受け継がれます。
デザインとは全般に創造を主とする魂の導きであると思っております。そうでなければ私自身もうあと少しで従事して半世紀を迎えるわけですから感慨深い想いが暫し訪れる秋です。
今日は最後に秋に相応しい音楽をお届致します。ごゆっくりと秋の夜長をお過し下さいませ。曲は竹内まりや「人生の扉」です。