
「人は見た目が9割」と聞くと、「そうかもしれない」と思う反面、「いや、それは言いすぎだろ」と突っ込みたくなる。
たしかに、第一印象は大事だ。
人は一瞬で「好き」「嫌い」「関わりたい」「遠ざかりたい」を判断する。でも、それが9割? そんなに薄っぺらいものだろうか。
考えてみれば、世の中には「顔」で勝負してないのに圧倒的な存在感を持つ人がいる。
例えば、芸人。
最初は「この顔、クセ強いな」と思われても、いつの間にか「この人じゃないとダメ」となる。
声の抑揚、表情の豊かさ、言葉の選び方、そういうものが印象を塗り替えていく。
ビジネスの世界でも同じだ。
超一流の起業家たちを思い浮かべてみると、見た目が整ってるかどうかなんて問題にならない。
彼らの持つ圧倒的なエネルギーや、言葉に宿る説得力こそが、人を動かし、世界を変えている。
結局のところ、人が惹かれるのは「顔」ではなく
「存在感」だ。
表情の奥にある意思、言葉に滲み出る思考、声に宿る温度。
それらが積み重なったとき、「この人がいい」となる。
「人は見た目が9割」なんて、ずいぶん浅い話だ。
実際はこうじゃないか?
「人は中身が9割、見た目はおまけ」
見た目を気にする暇があるなら、自分の声を、言葉を、考えを磨くべきだ。
それさえあれば、どんな顔でも、人の心に残る。