
「お客様は神様です」
この言葉、もうそろそろ終わりでもいいんじゃないかと思います。
ところで、接客業はお客様がいてこそ成り立つもの。でも、神様ってちょっとクレームを言うだろうか?
だったら、「お客様は神様です」というより、
「お客様は、ただの人間です」でいいです。
「お客様は神様です」の本当の意味
どちらにしても、この言葉をたのんでは演歌歌手・三波春夫だ。
彼が言いましたのは、「お客様の前で歌うとき、神様に祈るような気持ちで全力を尽くします」という、歌手としてのお礼。
一応、「お客様は絶対に正しい」「何を言っても許される」という意味ではなかった。
それでも、何気なくこの言葉だけが一人歩きして、「客は何をしても許される」という、都合のいい解釈になってしまった。
神様になったお客様の暴走
最近、カフェやレストランのレビューを見ていると、「店員の態度が悪い!☆1つ」「水が出るのが遅かったので最低評価」なんて投稿があります。
これを見て思う。
「あなた、本当にそれ、神様が言うこと?」
神様は、「水が遅かったから地獄に行く」とか言わないと思うけど。
それでも、お客様が「神様」ということになっているから、何を言っても許される空気がある。
理不尽なクレーム、横柄な態度、サービス業者が慎重にやらなければならない理由、もうそろそろしなくてもいいんじゃないか?
結論:「お客様は神様です」より、「お互い様です」
本当に良いサービスを受けたいなら、
お客様側も「気持ちのいい客」であるべきだと思います。
サービスする側と、接する側。どちらかが神様になる必要はない。とりあえず、「お互い様です」くらいがちょうどいい。
コンビニのレジで「ありがとう」と言える人は、
いい接客を受ける確率が高い気がするし、居酒屋で「ごちそうさま」と言える人は、次に行ったとき、店員さんの笑顔が多い。
神様であるなんて、最初からなかったのかもしれない。したがって、「お客様は神様です」は、もう廃止でいいです。
今日から、「お互い様です」に変えていきましょう。