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「リノベーション」にとって一番大事な作業とは?  住宅のスタイリングでは無くお互いの感性の共有!

  

インテリアデザイナーとして、よく聞かれる言葉に「どんなスタイル」が良いですかと

聞かれる事が非常に多いと思います。

確かに湘南に移住してきた頃に、地元の方のご自宅をリノベーションをした事で話題になり・・・

次々に試みたデザインが、テレビ・雑誌に取り上げられる度に担当の雑誌社の編集長に何か良いネーミ

ングは無いでしょうかと言われて、あれこれ雑談の中で生まれたネーミングが偶さか

「湘南スタイル」と当時の編集長に決めて頂いた経緯がありました。

この写真が27年前にデザインした地元の家の数々で、湘南スタイルと言うネーミングです。

しかし、当時は湘南の空気感や環境をお客様と話し合い、特にそのお客様が醸し出す雰囲気の感性を

全面的に創造した事に過ぎませんでしたね(笑)

私がデザイナーとして一番大事にしていることは、自分の感性を押し付けることでは無く、

お互いに持つ「感性」を共有出来るまで”コミュニケーション”する事が一番と考えております。

本来、デザイナーと言われる職業は、お互いの感性を共有出来る 「創造物」の具現化する生業かと思っております。

世間ではスタイリングを売りにしているデザイナーさんも多々いますが・・・

ネーミングやスタイリングと言われるものは、所詮、奢りの何者でも無いと思っています。

いずれにせよ、当時、雑誌社が必要に迫られてふっと湧いて出た事を記憶しております。

有る意味、インテリア業界がそれなりに欧米のスタイリングを商業的に利用するだけで

言ってみればマスコミと言われる雑誌社の販売部数を伸ばすための戦略に過ぎないと思う(笑)

今迄に世間で数々取り上げられたスタイリングには・・・

そんなインテリアの業界も今や雑誌が売れない、そして人々は雑誌を買わない時代です・・・