人間が名前を持つように、仕事や肩書にも、その人らしさを表す「名前」が必要だと思っている。だが、それは単なるラベルではない。時に名前は、人生の物語そのものを象徴する。それが「WORD Wanderer」という名に辿り着くまでの物語だ。
名付けの旅路
振り返れば、私はずっと名前に迷ってきた。「エッセイスト」？ いや、それだけでは収まらない。「ジャーナリスト」？ 少し堅苦しい。「評論家」？ どこか偉そうに聞こえる。言葉を紡ぎ、届けることを仕事としてきたが、自分自身をどう表現するかには悩んでいた。
そんな時、ふと立ち止まった。「名前を探すのではなく、自分の生き方そのものが名前になるんじゃないか」と。そうして思い浮かんだのが、「ことばの旅人」という言葉だった。私の人生は、言葉を探し、言葉に救われ、そして言葉を届ける旅そのものだ。そしてその日本語を英語にしてみた瞬間、心に響いたのが「WORD Wanderer」だった。
名前に込めた意味
「Wanderer（ワンダラー）」とは、彷徨い歩く者、探求者を意味する。そこには目的を持った旅人だけではなく、目的を見失う瞬間も含まれている。迷いながらも、言葉を探し続ける姿こそが、私そのものだった。
私にとって言葉は、単なる表現の道具ではない。言葉とは、人の心を繋ぎ、癒し、時には励まし、時には笑わせるものだ。そうして紡がれた言葉は、誰かの人生の一部になる。だからこそ、私は旅を続ける。それが、「WORD Wanderer」という名前に込めた思いだ。
ネーミングの背景
この名前に辿り着くまでには、実は多くの試行錯誤があった。もっと洗練された言葉が良いのでは？ もっとインパクトがある名前が必要では？と悩む日々が続いた。ある日、ふとした会話の中で、「あなたはまるでことばを旅する人みたいですね」と言われた瞬間、心の中に灯がともった。「これだ！」と。
その後も、何度もその名前を手に取っては眺め、磨き直した。そして最終的に「WORD Wanderer」という形で完成した時、自分の人生が一つの形になった気がした。それは、肩書ではなく、生き方そのものだった。
プロフィールとして
だからこそ、自己紹介にはこの言葉が欠かせない。
「私は、ことばの旅人――『WORD Wanderer』です。」
言葉に迷い、言葉に救われ、言葉を届ける旅を続ける。それが私の全てであり、これからも続く物語だ。私は単なる「エッセイスト」ではなく、
言葉を通して世界と繋がる探求者でありたい。そして、その旅の中で出会う「ありがとう」を届けるのが私の使命だと思っている。
この名前には、これまでの私の旅路が詰まっている。そしてこの名前が、これからの旅を続ける原動力にもなる。誰かの心に、少しでも「ことば」が響くように、今日も旅を続ける。それが私という存在なのだ。
タイトル：LIFE ESsay『WORD Wanderer――ことばの旅人に辿り着くまで』
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