冷蔵庫がスッキリして、パスタも美味しくできた夜。だけど、この話にはまだ続きがある。
消えた調味料事件
翌朝、ヨウコが帰った後、ふと冷蔵庫を開けた。昨日のパスタを作るときに使った醤油、確か底をついていたはずだ。だが、どこを見てもその姿がない。
「おかしいな……使い切ったわけじゃないのに。」
私はキッチンをあちこち探したが、醤油は忽然と姿を消していた。記憶を遡ると、ヨウコが帰る前、冷蔵庫の前で何かを手にして「これ、もらってもいい?」と言っていた気がする。
「……まさか。」
ヨウコが醤油を持って帰ったのか?そんな可能性を考えたが、すぐに笑って首を振った。「まぁ、ヨウコならいいか。」
だけど、それ以来「消えた醤油」の謎は、私の頭の片隅に居座り続けた。
カオスな買い出し
その週末、冷蔵庫を補充するためにスーパーへ向かった。野菜売り場で白菜を手に取った瞬間、ヨウコからLINEが届いた。
「この間のパスタ、ほんと美味しかった!また作ってね!」
そのメッセージに、思わず笑ってしまった。「また作ってねって……醤油がないと無理だよ、ヨウコ。」
そのまま返信した。「ねぇ、もしかしてあの醤油、持って帰った?」
すると、即座に返事が来た。
「醤油?持って帰ってないよ。」
その一言で、頭はさらに混乱した。じゃあ、あの醤油、一体どこへ行ったのか。
醤油の謎と人生の謎
買い物を終えて家に帰り、冷蔵庫に新しい醤油を収めながら思った。「人生って、こういうもんだよな。」
冷蔵庫の中の醤油が消えるのも、どこに行ったのかわからないまま日々が過ぎていくのも、全部「大したことないこと」だ。でも、そんな些細な出来事が、振り返れば妙に心に残るものになる。
冷蔵庫の哲学
その夜、新しい醤油を使って再びパスタを作った。香ばしい醤油の香りがキッチンに広がる。ふと考える。
「もし人生に冷蔵庫みたいな『中身』があるとしたら、私は何を詰め込んでいるんだろう。」
失踪した醤油も、新しい醤油も、どちらも「私の一部」だ。ヨウコが持って帰ったのかもしれないし、違う次元にワープしたのかもしれない。だけど、それはもうどうでもいい。
「人生ってそういうものだろう?」そう自分に問いながら、最後の一口を口に運んだ。
終わりに
醤油ひとつの行方でここまで考えられるのも、ある意味才能だろう。冷蔵庫の中には私の人生が詰まっている。そして、それが教えてくれるのは――何も完璧でなくても、工夫次第でどうにかなるということだ。
新しい醤油が冷蔵庫に収まり、私は次の料理のことを考える。「次は何を作ろうかな。」それが、今の私のささやかな幸せだ。
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