私のアトリエは常に24時間絶え間なく日本の4つの原風景の自然音で満ち溢れております。
これが、以前よりお話ししています「ハイレゾ音響システム」による自然音の原点です。
アトリエに来た人から聞く言葉に・・・この音はBGMで流しているんですかと?
聞かれますが自然音は人間が創り出した音ですからBGMとは言えません(笑)
そこで、今日は角度を変えて、自然音の採取場所についてお話しします。
自然音は日本の「春夏秋冬」と言われる4つの季節に分けて3つの場所から録音採取してます。
春は3月1日より5月31日の3ヶ月間を便宜上、春としております。(1年を4つに区分)
下記の内容は【Color of Japan 日本の魅力、再発見】から<萌黄色>に溢れる白神山地の森
2021.10.01 文:岩崎香央理さんの文章と写真を引用させて頂きました。
春は青森・秋田両県にまたがる、約13万ヘクタールの山岳地帯。
“神の山”と崇められる白神岳をはじめ、天狗岳や二ツ森などの峰々を有する
秘境・白神山地は1993年そのうちの約1万7千ヘクタールに及ぶエリアが
日本で最初の世界自然遺産に認められた。
8千年以上前からこの地に根を張る地球上でも最大級のブナ原生林。
険しい山々と1年の半分を雪に閉じ込められる厳寒の気候とが限られた地元民や登山者、
とりわけ山をなりわいの場とするマタギ以外の人間を寄せつけず
伐採や開発を免れ手つかずの森を守り続けた。
白神の名を初めて文献に記した江戸時代の紀行家・菅江真澄も辿ったという
暗門川のほとりからブナの原生林を旅してみよう。
ふかふかとした落ち葉まじりの土を踏み締めながら歩く、
木漏れ日の散策路。新緑が揺らめくブナの木立は<萌黄色>のカーテンのように視界が明るい
モノトーンの長い冬から雪解けを経て初夏には枝をいっぱいに伸ばした大樹たちが、
萌え出る若葉を誇らしげに広げてみせるのだ。
散策道を抜け、渓流沿いを登り下りする。
「曲がり淵」と呼ばれるカーブは沢歩きの難所だが、
“ブナの森は水の森”と言われるだけあり豊かな清流にしばし心を奪われるだろう。
白神山地随一の景勝地であり3つの滝が点在する。
ブナが生い茂る峡谷を白い水しぶきがつんざく様子は清涼感たっぷり。
ここから先は「暗門の滝」を目指して歩を進める。
最初に現れる「第3の滝」までは軽いトレッキングだが徐々に息が上がってくる。
鉄骨と板で組まれた細い足場を渡り、道なき道を攻略するように「第2の滝」を通過。
さらに奥へと峡谷を分け入ればついに落差42メートルの激流を轟かす「第1の滝」へと到達する。
500種以上もの高山植物が分布しイヌワシやクマゲラといった希少動物も生息する白神山地。
脈動のように流れる水を湛え、萌黄色に広がる原初の森が、懐深く万物の命を育んでいる。
今日は携帯やパソコンで聞かれる音は本当のハイレゾ音響としては聞くことが出来ませんが、せめて雰囲気だけとなりますがお届致します。